末廣酒造株式会社 博士蔵

スエヒロシュゾウカブシキガイシャ ハカセグラ
酒造業

事業概要

  • 清酒製造
  • 販売業

関連会社として「有限会社すえひろ」があり、喫茶店等を運営。

自社PR

本社は会津若松市にある嘉永蔵ですが、生産の拠点は平成八年に竣工した博士蔵です。いろんな行事は社員に自主性を持たせた実行委員会形式で行われます。今年で33回を迎える末廣まつり、毎年欠かさず行っている社員研修旅行はその最たるもので、企画・運営は実行委員が行います。

先人のお陰で現在(いま)があるということで、当社には戦前から功労のあった方を祀った「先人の碑」がありましたが、刻む場所がなくなったので、今から29年前の創業140年目に2つめの碑を建立しました。7月1日が会社の創立記念日ですので、6月30日には自主的にこの「先人の碑」の清掃を実施しています。同時に、会津の地場産業の礎をつくられた江戸時代の名家老「田中玄宰」翁の墓が小田山山頂にありますので、そちらも同じ日に清掃しております。

酒造りは「和醸良酒」と言われており、皆が協力してこそ美味しい酒が出来ますので、人間関係が大変重要になります。コミニュケーションが大事ですので、毎日のラジオ体操と朝礼は欠かさず行っています。又、朝夕の各部ミーティングも実行しております。 また、酒造原料米の大切さを社員に知ってもらいたいので、当社契約有機米圃場で手作業による田植えと稲刈りを実施しています。

酒造会社というと古風で封鎖的な企業というイメージがあるかも知れませんが、以上のことよりそんなことはなく、現状の法律に合致した就業規則もきっちりと整備・制定されており、男女平等均等雇用法も網羅されております。育児・介護休業に関する規則なども整備されています。 この規則は、社員のみならずパート社員にも適用されております。当社の市場は国内のみならず、海外にも市場があります。アメリカから東南アジア、ヨーロッパの各地に末廣の酒が輸出されて、いろんな人々に飲まれています。

企業情報

代表者
代表取締役 新城 猪之吉(シンジョウ イノキチ)
創業年月
嘉永三年
資本金
5,000万円
従業員数(男女比)
45名 男女比 ( 5 : 5 )
主な取引先
福島県南酒販株式会社 / 福島県酒類卸株式会社 / ボーキ佐藤株式会社 / 日本酒類販売株式会社 / 全農(農協) / 株式会社アスク / 山形県食糧株式会社 / 丸藤ガラス株式会社 / 株式会社光陽 / 精英堂印刷株式会社 / 神田産業株式会社 / 会津パッケージ株式会社 / 高桑美術印刷株式会社
所在地
〒969-6207 福島県大沼郡会津美里町字宮里81
TEL / FAX
TEL:0242-54-7788 FAX:0242-54-4548
URL
https://www.sake-suehiro.jp/

沿革

会津・保科正之公の家臣として家を興し、御用酒蔵として名を馳せていた新城家から、江戸時代の末期 嘉永三年(西暦1850年)に包格(初代猪之吉)が分家独立して酒造りを開始した。三代目は品質の向上と安定のため県外の技術者を招聘し、福島県で初めて杜氏による酒造りを実現した。また、県外への販売に力を注ぎ、本宮・東京へ進出し、明治末期には会津で一・二の生産量を誇った。四代目は更に酒質の改良に全力を注ぎ、丹波杜氏を招い て灘式の醸法を採用した。

大正四年には清酒「末廣」が宮内省御用達になり、各種品評会で数々の賞を受け、会津清酒の名声を全国に広めることになった。五代目、六代目に入って、原点に帰り「酒づくりは米づくりから」ということで、地元会津の200件の農家と契約栽培に取組み、また、安全な原料をとの声に「有機栽培」による原料米調達を開始した。また、自家製酵母の開発にも力を入れ、会津の米、水、会津杜氏にこだわり、酒造りの伝統技法を頑なに守りながら、科学的な理論と合理的な設備の導入により、新しい伝統を再構築しそれを継承させた。

現在の当主七代目は、原料のこだわりを継承しつつ、平成八年に会津美里町に「博士蔵」を竣工させ、次世代に向けた新しい酒造りに着手した。また、本社「嘉永蔵」は会津若松市の歴史的景観指定建造物に指定され、手造りによる醸造をしながら、喫茶店、コンサートホール、売店、クラシックカメラ館などを併設し、観光蔵として、また地域の文化活動の一躍を担う場所として活用されている。清酒の売上が低迷する時代に入り、市場を海外に求め輸出を開始した。ニーズの多様化に伴う新製品も次々と発表し、微発泡酒「ぷちぷち」や、製法の原点に帰った「山廃純米酒」を投入し売上は好調である。(山廃とは、酒母造り手法のひとつで、明治末期に理論が確立され、大正時代に当社で実地醸造された酒母。生酛系酒母のひとつである。)

はたらく先輩からのメッセージ

製造部製品課 鈴木 陽平 (入社11年)

現在私は製品課に所属し、瓶詰めの業務を主として従事しています。一方、社名が「末廣」のため、お祝いのセレモニーで鏡開きなどに 使われる「樽」の注文が多くあり、そんな時には「樽」の製品化の業務も兼ねています。特に年末などは「樽」のご注文が多く、時間に追わ れることも多々あります。多くのお客様にきちんとした製品をお届けする仕事なので、やりがいを感じながら喜ばれるよう毎日を過ごしています。

製造部製造課 後藤 哲哉 (入社8年)

大学で発酵学を専攻した私は、ご縁のあった末廣酒造に勤め6年目となります。
配属は製造課で、酒造り及び分析業務などを担当しております。入社前、酒造りの主役は酵母であると思っていました。もちろん その通りではありますが、酵母に勝るとも劣らない、麹菌の奥深い世界があることを入社後に知りました。「一麹、二酛、三造り」との先人の教えが身に沁みつつ、より美味しい 日本酒を醸せるよう日々過ごしております。

代表者メッセージ

風土に根ざした原料(水、米)と会津の人々でつくり上げる正真正銘の地酒を目指す。座右の銘は「不易流行」で変えてはいけないもの(米、水、造り方)とその時代に合った新しいものをつくりあげることが大切である。この考え方を社員が共有することによって、会社の一体感が生まれ、このまとまりが会社の原動力となる。
社是は「私たちは人を愛し、地域(まち)を愛し、そして地球を愛します」でお客様のお陰で商売が出来、地域に恩返しをしたいということで制定しました。これからもお客様の幸せを徹底して追求し、お客様に喜んで頂けるものづくりに徹していきます。社員が幸せになってほしい、誇り高く、志は大きく、社員一同業務に邁進していきます。
「末廣の七信条」という行動指針により、より良い製品造りを目指し、未来に向かって進んでいます。

  • S:Safety/末廣は安全性を追求します。
  • U:Universal/末廣は世界に羽ばたく会社になります。
  • E:Emotion/末廣は感動を売ります。
  • H:Hermony/末廣は調和を求めます。
  • :Improvement/末廣は進歩・改善をします。
  • R:Roman/末廣はロマンを求めます。
  • O:Originality/末廣は独創性を追及します。

本社

社名:
末廣酒造株式会社 嘉永蔵

所在地:
〒965-0861 福島県会津若松市日新町12-38

TEL / FAX:
0242-27-0002 / 0242-27-0003

URL:
https://www.sake-suehiro.jp/