株式会社 野尻金属インタビュー

代表取締役社長 野尻勝志 氏

――御社の事業についてお教えください。

 弊社は昭和47年に「資源を通して環境を守る」を社是として創業いたしました。
 地球に蓄えている資源には限りがあります。そこで資源のリサイクルというのが、今日及びこれからの重要なテーマとなっています。弊社は、主に亜鉛や黄銅(真鍮)に代表される銅合金等の産業副産物を、粉砕処理や溶解処理により再び工業用原料として再生させる、いわゆるリサイクル事業を行っています。

――業務を行う上で気をつけているところあればお教えください。

 業務にあたって一番気をつけているのは安全管理です。リスクアセスメントという手法を導入し、作業中の事故防止に努めています。また、弊社ではエコアクション21の認証を取得し、二酸化炭素の排出削減にも取り組んでおります。環境保護やエコが当たり前になったこの時代、資源を通して環境を守ることが当社に課せられた使命です。限られた資源を有効活用することで、これからもますます環境保護に貢献していけたらと思います。

――工場を増設される際に、魅力だった点はありますか?

 会津美里町では補助金や奨励金のメニューが豊富です。特に第4工場を増設した当時は、東日本大震災からの復興ということで、新規雇用者を一定数以上採用することなどの要件をクリアすることで交付される町独自の補助金がありました。この補助金は第4工場建設の決めての1つであり、魅力的だったと言えます。申請等では相当の手間がかりましたが、町職員の方から助言等いただくことができ、スムーズに手続きをすることができました。
 また、高田工業団地は税制の優遇を受けやすい地域です。高田工業団地は東日本大震災からの復興を加速する目的であるふくしま産業復興投資促進特区に指定されており、一定の要件をクリアできれば、償却資産の特別償却ができたり、固定資産税が一部減免になります。これは会社を経営するうえで魅力的な制度だと思います。

――工場を新設、増設されるにあたり問題はありましたか?

 問題は特にありません。採用計画のとおり従業員が採用できるか不安なところもありましたが、高田工業団地は会津地域の中心部に位置しており、会津若松市や喜多方市からも通勤圏内であることから順調に採用することが出来ました。大沼高校や会津工業高校などと連携するできたことも順調に採用できた要因だったと思います。

企業基本データ
・社名:株式会社野尻金属
・本社所在地:会津若松市門田町工業団地22
・企業所在地:大沼郡会津美里町字宮里21
・電話:0242-55-0071
・業種:非鉄金属第2次製錬・精製業
・操業年月日:平成12年11月